二日前 12時50分59秒 都内アパート
 「私が死んだら村へお戻りください 柴田 喜代」
ちゃぶ台に置かれた一枚の紙切れにはそう書かれていた。
それを見た男、田宮 一郎は目を止める。
「喜代、なぜ喜代が死ぬ、あいつは…」
そうつぶやき、外へ走り出す。
そして近くの高田馬場駅に向かう。