家に入ろうか、どこか…友達の家とかに行ってしまおうか悩んだ結果、結局覚悟を決めて家に入ることにした。
「ただいま~…」
遠慮がちにそう言えば、いつもは自分で開けなければ開かないリビングの扉が開いた。
「おかえり」
お母さんだ。
「ねぇ、外の、何?」
小声で聞いてみればお母さんは困った顔をする。
「いいから入って?アオに話があるんだって」
私……?
警察が?
身に覚えのないことに心臓はうるさく跳ねた。
「ほら」
お母さんに促されてリビングに入れば、ソファに一人の男の人が座っていた。
男の人というよりは青年と言ったほうが的確な表現になるかもしれない。
その周りにはサイドに二人の男性。一人は大柄で、もう一人は中肉中背。グレーのスーツに藍色のネクタイという、二人ともやけにかしこまった服を着ている。
そして、更にその周りに警察。これは…警備というやつなのかもしれない。
だが、こんなに警備を連れているこの青年は何者なのだろう。何で私に話があるのだろうか。

