抽選で王子のフィアンセになりました。



食卓に着くと、既にハワード王子は席に着いていた。


「…遅い!私を何分待たせる気だ!……まったく、これでは我が国の今後が心配になるばかりだ」


……え?


いや、でも…私時間より少し前にここに来たじゃない。

ほら!今時間になった。


「何か言いたそうだな?」


「………」

ハワード王子の言葉に唖然としながらも私の表情は正直だったらしい。


困惑しきっていると金丸さんから助け舟が出た。


「ですが、王子。アオ様は今日こちらにお越されたばかりで、突然のことでお疲れのようですし……」


「…このくらいで疲れていては我が国のプリンセスは務まらんだろう!そんな甘えは通用しない!」


………なんなの、この人……。

あれ?さっきもこんなだったっけ?



「……申し訳ありません。私の責任です。私が不甲斐ないばかりに…アオ様に何の説明もしておりませんでした」


深々と頭を下げる金丸さん。


「アオ様も、申し訳ありませんでした…」


「……え、…えと…」


えー……寝てた私も悪いのに…。


「………もう、いい……」


ハワード王子がそう言うと、椅子が引かれ、私はその椅子に座らされた。


そして、ハワード王子は私を一瞥して一言。


「遅れたのにはお前にも非があるだろう?メイドにその非を全て押し付けて自分は知らん顔か?……アグカ国のプリンセスが聞いて呆れる」


その後の食事間、ハワード王子は私に話し掛けることはおろか、私を見ることもなかった。




だが、ご飯はすごくおいしかった。