抽選で王子のフィアンセになりました。



「…じゃあ、俺そろそろ行くわ。まだ仕事も残ってるし…」


「うん…。ありがとう、せいちゃん」

「おう」


荷物のこともあるけど…


他にも……。



なんか、せいちゃんもここにいるって分かって少し気が楽になったよ。


知らない人ばっかりですごく……不安だったから…。



「……ありがとう」


「…?なんだよ、二回も」


「大事なことだから二回言いました」


「あはは。そっか…。…では、おやすみなさい、プリンセス」


他人行儀にお辞儀のするせいちゃんを見て、なんだかこそばゆくなった。


「もー…」


せいちゃんは……


変わってないなぁ…。




そうやって人をからかうとこ。




そこまで思って実感した。


からかってるわけじゃないんだよね……。





私は……本当に、プリンセスにならなきゃいけないんだ……。



また、不安が募るまま、私は眠りに落ちたのだった。