抽選で王子のフィアンセになりました。



「……あはははははははははっ…!」



彼は大声で笑い出した。



何事かと目をまん丸にすると、そんな私を彼はちらりと見て堪えきれずといったようにし自分の太股をバシバシ叩きながら笑う。



……私、何か変なことでも言ったかな。



訳が分からず少し不快に思って眉をひそめると彼がやっと口を開いた。



「アオのり。変わってないね」


その声に下がりぎみてた顔を勢い良く上げた。




その呼び方……。



うそぉ…………。




「せいちゃん……!?」


「おうっ!」



うっそ…うっそ!!

何か懐かしいなと思ったら!!



「何でせいちゃん??え、全然分かんなかった!」


「まぁなぁ…アオのりと最後に会ったのはアオのりがまだ小学校二年ぐらいの時だもんなぁ」


「そっかぁ、もうそんなになるんだ」



思いがけない再会に胸が踊った。





「ね、何でこんなところにいるの?」


「んー…?あぁ、バイト…みたいなのかなぁ?」


「ふーん…」


なるほど。給料良さそうだな、ここ。


でも…



「なんで疑問形なの??」


笑い混じりにそう言うと、彼、正巳(マサミだからセイチャン)も笑った。




懐かしい…本当。




笑いながら、涙が乾ききっているのに気づいて密かに正巳に感謝したのだった。