世界で一番怖い人

藤本くんが真中さんを睨みながら立っていた。


「うちのマネージャーに手、ださないでもらえます?」



「はいはい。ちょっとした挨拶だよ。そんな怖い顔すんなって」


そう言って真中さんは私から離れ出口へと向かう。



「またね、美奈ちゃん♪また今度、ね?」


手をヒラヒラと振って出て行ってしまった。