あなただけのレンズ


彼はペコッとお辞儀をして去っていった。


この、一瞬で落ちてしまった。



「今のって野村くんじゃない!なんで彩音にお辞儀してたの!?」



「い…いや別に?」


軽く誤魔化して、足早に食堂に向かう。


彼は、モテる。


なのに、影が薄い。


とても不思議なコ。