あなただけのレンズ


僕は乾いた唇に触れるくらいのキスをした。


「こんなことで起きるはずないじゃないですか…」


溜息をつきながら椅子に座る。


「ん…」

思わず目を疑った。


豊中さんが目を少し開けた。


「まぢかよ…」

まこさんが目を丸くしている。


「医師に伝えてくる!」


まこさんは小走りで出て行った。