「お前俺のコト好きでしょ?」


  幼なじみで同じクラスの松下港がニヤリと笑う。

 「ー…は?」

 静まり返る教室。
 二人っきりの間に流れる空気。


 悔しいぐらいに言い返せない。
 

 …だって、本当のことだから。

 「いいよ?」
 「へ?」



 「俺の彼女になってもいいよ?」


 え…?