桜〜新選組と1人の少女の物語〜



斎「ああ。


さくら」


バッと視線が斎藤のほうに向いた。



「え?あっ、はい。」



斎「いくぞ」



「え?あっ……一さんっ…」



さくらの腕を引いて部屋を出て行った。


沖「………さくらちゃん。」


誰にも聞こえない蚊の鳴くような声で呟いた。