やさしい手のひら・中編【完結】

「お願い、誰にも言わないで」

「誰にも言わないから、デートしよ」

どうしよう。交換条件ってことだ

「…わかった、するから返して」

「決まりね」

ずるい顔をして新くんは私に携帯を返してくれた

「俺のアドレスと番号入れといたから」

「勝手に入れないでよ」

「そんな強気でいい訳?」

腹が立つ。弱みを握られている私は言いなりになるしかなかった

健太から着信来ているかも

そう思い履歴を見たが…入っていなくて、不安でたまらなくなる

「今、ツアー中だろ」

「そうだけど」

「明日出掛けない?」

「私、短大あるから」

「終わってからでいいよ。俺休みだし」

やっぱりデートをしないといけないみたいで、強制的に私は明日会うことを約束した