やさしい手のひら・中編【完結】

「この世界はモデルをしたくても出来ない奴はたくさんいるんだ。その中でお前はいい人達と仕事が出来て、いい環境で撮影が出来きている。だからこのチャンスを無駄にしてほしくない」

モデルなのにモデルの仕事が出来ない。それは本業のモデルの人達にとって、とても悔しくて辛い思いをしているということ

新くんが私に言いたいことがなんなのか、私にはわかった

「仕事頑張ってみれよ」

「うん…」

新くんの私生活が悪い噂を優香から聞いたけど、仕事のことはきちんとしていて、何が大事なのか新くんは良くわかっている

♪♪♪~

どこからか携帯の音が聞こえ、「私?」と思い、鞄の中に手を入れてみたけど、携帯らしき物が見つからず、自分の目で鞄の中を見てみた

ない。携帯がない

仕事が終わって、着替え室ではあって、そこで携帯を開いている。それからどうしたのか考えてみた

「あ、忘れてきた」

「何忘れたの?」

私が突然声を出したので新くんが聞いてきた

「携帯、着替室に忘れてきたみたい」

「これ?」

新くんが私の携帯を私に見せた

「私の!ありが」

「だめー」

「はあ?返して」

「やだね。教えてくれたら返す」

「中見たの?」

待ち受け画面が健太と私の写真だった

「さあ?」

「お願い返してよ」

「付き合ってんだ?」
やっぱり見られていた

「何が?」

「Blacksのボーカルと」

「それは昔の写真で」

「それはありえないだろ」

もう駄目だ。言い訳する言葉が見つからない