「亜美ちゃん、今バイトとかしてるの?」

「いいえ。もうそろそろバイト探さないとって思ってます」

田村さんはちょっとだけ黙り込み

「モデルのバイトしない?」

「えっ?モデル?」

「そう。ファッション雑誌の」

「私がモデル?それは無理じゃないですか」

突然優香が

「亜美なら出来るよ!私初めて会った時、モデルって聞いたよね?亜美がモデルの人みたいにきれいだったから、聞いたんだよ!」

「そんな、私だよ?」

私にモデルなんて田村さんの目を疑ってしまう

「どう、やらない?川崎くんに相談してからでもいんだけどね」

「大変ですか?」

「かわいい服着て、もっときれいになって写真撮るだけよ」

「ほら、亜美返事しなよ」

由里は私を急かして、モデルをやるように薦めてきた

「今日、健太に相談します。それから決めてもいいですか?」

「わかったわ。川崎くんと相談してからで。じゃ、私はまだ仕事があるから行くわね。いい返事待ってるわよ」

そう言って、田村さんは帰って行った