トントン

「はい」

優香と一緒に由里の病院に来た。そしてドアをノックすると由里の声が聞こえ、私達は中へ入った

「初めまして」

優香が由里に頭を下げた

「優香ちゃん、助けてくれてありがとう」

「大丈夫?」

「うん。見つけてもらったお陰で元気になったよ」

「よかったぁ。亜美すごく心配してて」

優香も由里も仲良くしゃべっていたので、私はなんだかそれが嬉しくて、2人の会話を聞いていた

「私のこと由里でいいから。私も優香って呼ぶし」

「うん」

「あれ?祐介くんは?」

祐介くんの姿がなかったので私は由里に聞いてみた

「仕事行かせた。いつまでも仕事さぼってられないし」

「そっか」

「亜美、明日退院なんだ」

「ほんと?よかったね」

「うん。それでお願いがあるの」

「うん?何?」

「退院する時、祐介来るって言ったんだけど、ツアー始まるし忙しいと思うから亜美に来てもらいたくて」

「いいよ。明日短大休みだし。来るよ」

「ごめんね」

「私も来ていい」

優香が私と由里を見て、聞いてきた

「彼氏は?」

「仕事だからいないし、荷物ぐらい私も持ってあげれるからさ」

「ありがとう優香」

由里は嬉しそうに優香に言った。きっと心細いんだと思う。あんなことがあった後だから

1時間ほど、いろんな話をして明日10時に来ることを伝え私達は帰って行った