「健太くんは亜美のこと大好きなんですね?」

「そう。自分より大事」

「なんか見ててわかります」

「優香何言ってのぉ」

「亜美、健太くんに会えてよかったね」

優香は私を見てニコッと笑った

「俺らは優香ちゃんに助けられてばっかりだな」

健太もそう言って笑った

病室から祐介くんが出て来た

私は立ち上がり祐介くんに

「由里は…」

「大丈夫。今、眠ってるよ」

「よかった」

「亜美ちゃんありがとね。あとお友達も」

「い、いいえ」

優香は顔赤くして下を向いた。そして健太が祐介くんに

「怪我は?」

「体には異常ないんだけど精神的にショックが大きいみたいで」

「だよな」

「俺、目が覚めるまで由里に付いてるから、沢田さんには、なんとか誤魔化しといて」

「それは気にすんな。とにかく祐介が由里ちゃんを守ってやらないとな」

「わかってる」

「亜美ちゃん、由里の男どこにいるか、わかる?」

「たぶん…凌の所」

「亜美、関るなよ」

「わかってる」

きっと凌の所に違いない。でも私はそこに行くことは出来ないし、坂下のことが怖かった