「もう気持ちがないんだ」

「嫌・・・嫌だよ・・・健太の傍にいた・・い」

私の気持ちをありのまま健太にぶつけた

「終わりにしよう」

私の気持ちなんてどうでもいいの?

私が泣こうが叫ぼうが健太は何も感じなくなってしまったの?

「嫌いに・・・ならな・・いで」

グスングスン

泣きじゃくっているせいか息がうまく吸えない

「・・・」

「私の悪い所が・・・あるなら・・・」

ガサッ

健太が立ち上がった

「俺がいない間引越し先決めておいて」

グサッと矢で心臓を打ち抜かれたように私の心臓は痛く、そして苦しく呼吸が乱れる

健太はそう言ってタバコと携帯を持ち、玄関へ向って行く

本当にもうこれで終わりなの?

「行か・・・ないで・・・」

私の顔は涙でグチャグチャだった

「待っ・・・て」

「亜美のこと、もうなんとも思ってないから」

私は健太の腕を掴み何度もすがり付いた

「離せ」

氷のような冷たい目で私を睨む

私は・・・

手を離すしかなかった

その場に座り込み呆然としたまま動けない

ただ健太の背中を見ていた

今までのことがフラッシュバックで蘇る

笑っている健太の顔・・・

もう私に微笑んでくれない

「いやぁーー」

私は床に顔を伏せ、這いつくばって大声で泣いた

「行かないでーー」

健太の足がピタッと止まった