予定通り昼には出発し、夕方東京に戻って来た

「乗って行け」

「あっ…田村さんと帰るから」

「そっか。またな」

一瞬寂しそうな顔をしたけど手を振って新くんは帰って行った

私は田村さんに送ってもらい、久しぶりにマンションに帰って来た

「ただいま…」

健太はいなく、私は部屋に入ってすぐベランダの前に立ち東京を眺めた

結局、朝まで私は眠り、目が覚めると新くんも目を覚まし普通に会話をして新くんは部屋に戻って行った

昨日の夜何を言いたかったのかはお互い触れなかった

ハードな撮影に疲れたけど、荷物を片付けないといけないと思い、ソファを通り過ぎようとした時

「…」

健太が書いた手紙がテーブルの上に置かれていた

私は手紙を取り読んでみると

「今日は帰れない…」

帰って来ないんだ…

最後まで読み、私はソファに座った

ため息が出る

手紙の内容は私を助けれなくてごめんという内容で、携帯に出ないから心配しているって…

本当はあの時、走って私の所に行きたかった…と、書いてあった