やさしい手のひら・中編【完結】

部屋に入ってから窓から見える景色を眺めていた

東京の街とは違い、真っ青な海にまた違う意味で癒される

夕方なので海も夕焼け色。生温い風が私を落ち着かせてくれる

海はいろんな顔があって、静かな波もあれば騒がしい波もある

今日の波はきっと静かな波

目を瞑ると私の耳に優しく波の音が入り、心が安らかにしてくれた

私は夕食の時間がまだあるのでシャワーを浴び、今日一日の緊張した汗を流した

そしてメイクをし、時間が来るまでやっぱり海を眺めていた

コンコン

ノックの音で我に返り、私はドアの前で返事をした

「俺」

新くん・・・

ドアを開けると新くんが立っていて、

「一緒に行こう」

と笑顔で微笑んだ

ただ一緒に行くだけ・・そう思い私はロックをして部屋から出た

「風呂入ったの?」

「うん、シャワーだけね。どうして?」

「いい匂いするから」

何故か顔がカッーと熱くなる

「何言ってんのよ」

「照れてんの?」

「照れてないから」

言われたことないことを言われて恥ずかしかった