実家から帰ったら温泉に泊りに行こう、と計画していたけど、私がまだ温泉に入ることが出来ないため、温泉はまた落ち着いてから、ということになり、健太のお正月休みが終わるまで健太のマンションで過ごしていた

そして明日から健太の仕事が始まるということで私のマンションに移動し、ここから仕事に行くことにした

「あんまり休むと仕事行きたくねぇな」

「もぉ、何言ってんのー」

「また当分休みないだろうな」

「今回いっぱい休んだから仕方がないよ」

私はコーヒーを落としながら言った

するといつの間にか私の後ろに立っていて

「会えなくなるの寂しい」

と、後ろから私を抱き締めて私の頭の上に顎を置いている

「わぁ、コーヒー溢すじゃん」

「キスしていい?」

「はあ?今だめ」

「いいじゃん」

持っていたコーヒーカップを取り、テーブルの上に置いて私はクルッと前を向かされた

「いい?」

「だーめ」

私は笑いながら健太の口を押さえると、すぐに手を解かれ

「ンッ」

最初は唇が少しだけ触れるだけのキスをし、お互い目が合うとゆっくり私に近づき、優しく唇を重ねながら深いキスへと落ちて行った