やさしい手のひら・中編【完結】

健太の車に乗り、都内の大きな病院の救急外来へ来た

健太が受付に行くと、女の人が健太を見て口を開けたまま驚いている

Blacksの健太だということに気付いたんだろう

「ど、ど、どうしましたか?」

受付の女の人は吃りながら聞いた

「彼女が昨日から熱を出して下がらないんですけど」

「で、ではこれに記入して下さい」

と、問診表を渡された

「亜美これ書いて」

「うん」

上から順に書いてあともう少しで書き終わるという時、「最後の生理日はいつ頃ですか」と、書かれていた

えっ・・最後の生理っていつだったかな?

私、11月から生理がきていない。10月はちゃんときて・・・ぜんぜんそんなこと気にしないで今日まで気付かなかった

もしかして私・・・妊娠してるの?

でも健太はちゃんと避妊してくれている。でも避妊は100%ではない

私はゆっくりと健太を見た

「どうした?」

問診表を覗こうとしたので、私は問診表を隠した

「ううん。なんともないよ」

「書いたら持っていかないと。俺持っていくよ」

「私が持っていくから」

嘘を書いてはいけないと思い正しいことを書き自分で受付に持っていった

すごく動揺しているのが自分でわかる。心臓がドキドキしていて、冷や汗が出ている

どうしょう。もし妊娠してたら私はどうしたらいいのだろう