「亜美」

私の髪を掻き分けながら、また私にキスを落としていく

「ンッ…ンッ」

私の声が部屋中に響き、声を出さないように必死に押し殺す。でも意図も簡単に健太に破られる

「もう…だめ」

私がもがいても健太には届かず、健太が私を追い込む

「け…んた」

私達は絶頂に達した

私はうつぶせになり、壁の方を見て疲れた体を休ませていた

何度、健太に抱かれても恥ずかしくて顔を合わせることすらドキドキしてしまう

「こっち向けよ」

体をひっくり返されて健太と向い合わせになった

「ライブで亜美がいるってことだけで、すんげぇ緊張した」

愛しそうに私の頬を触れる

「何度も泣いちゃった」

「そっか」

「また次もみんで行くからね」

「チケット頼んでおくな」

会話しているうちに健太は眠ってしまっていた

昨日の疲れだろう

私は健太に布団を掛け、ソッとベットから出た