恐ろしいほどの敗北感に打ちひしがれた瞬間、ずっと正座してた足が死ぬほど痺れてる事にやっと気付いた。


「あたたたっ、全く動かない……!」


人魚のように足をそろえて横座りしたまま、今の電話でリンに怪しまれてないか考えてみる。


……………………。


「……駄目、俺泣きそう」


いや、ネガティブに考えるから泣くんだ!ポジティブにいこう!


俺ちょっと変だったとは思うけど、リンだって結構普通に話してたしきっと大丈夫。


もしかしたら本能じゃなく物凄く俺に会いたくて電話してきたのかも。


「可愛い所、あるじゃない?」