俺が情けない自分をさらしたあの日から一週間後の夜、突然リンから電話がかかってきた。


「晶っ、助けて!」


初めてのリンからのSOSで、俺が一目散にリンのアパートに直行したのは言うまでもない。


勢いよく玄関のドアを開け、慌てて部屋の中に入っていった俺が目にした光景は……。


たくさんの紙くずの中にペタンと座り込むリンの姿。


振り向いたリンは、酷く泣いていた。


ヒックヒックとしゃくり上げながら言葉にならない何かを言ったけど、俺には聞き取れない。


「どうした!?大丈夫か!?」


駆け寄る俺にしがみついてくるリン。