ストンと力なく椅子に腰を下ろした俺はテーブルに両肘を付き頭を抱えた。


本当は、「リンは俺にとって大切な薬なんだ!頼むから一瞬にいて欲しい!もし弾けるなら俺はリンと弾けたい!」と言いたかったのに……!


長すぎてかいつまんだら、まるでバイヤーに薬物を懇願するような言葉になってしまった……!


「……俺って、あうぅ、ごめんなさい……」


突き刺さる視線の中、どうしても涙を止められない俺。


それはきっと金を用意出来ず女バイヤーに逃げられ、薬欲しさに泣いてるイカれた男にしか見えないだろう。


みんなの視線が、イタイ……。