「行くぞ!」


勢いよく逆さに持ち上げた一升瓶から、口いっぱいに酒を含む阿部さん。


ドン!と瓶を畳の上に置き、俺の足の甲をグイッと押さえ付ける。


「ちょい待って!それマジ本気!?」


親指を見た阿部さんが、かろうじてくっついてたプランプランの爪を迷う事なくブチッと引っこ抜いた。


「いでっ!」


次の瞬間。