よし、ここからは死ぬ気で行こう!もしかしたら考え直してくれるかもしれない!


ドアの隙間から頭だけ覗かせて中にいるリンに声を掛けた。


「リーン!昨日はごめん!もう一回だけ話をさせて欲しいんだ!」


すぐに居間のドアが開き眉をひそめたリンが出てくる。


「こっちはもう話す事なんかねぇよ!とっとと帰れ!」


ヒョコッと顔だけ出した俺が食い下がる。


「俺は話したいんだ!ここで立ったままでもいいからお願い聞いて!」


ため息をついたリンは、さも面倒臭そうに一言だけ吐き捨てた。


「5分なら」