ひーっ、やっぱり怒鳴られた!


次の瞬間、くの字に曲げて固まった俺の足をリンが力いっぱい蹴り飛ばした。


「ギャアアァアァァァーッッ!!」


リンには予想外の絶叫だったらしく、薄暗い中「ひぇっ」と息を飲む音が耳に届く。


襲い来る激痛と蹴られた衝撃で、目にはフラッシュをたかれたような真っ白い閃光が勢いよく飛び散り、意識をもぎ取られかける。


身の置き所のない俺はギリギリと歯を鳴らしのたうちまわるのが精一杯で、驚愕するリンに今の状況を説明する事も出来ない。


まるで足が爆発したみたいだ。


「あぐぐっ、ぬおーっ、うがごっ」


奇声を発し歩腹前進で闇雲に痛みから逃れようとしたけど、悲しい抵抗だった。