「ほら、早くチューして!」


無理矢理腕をリンの体に回しグイッと顔を近付けると、ありえない角度からアゴにパンチが飛んできた。


「あたっ!フリッカーかよ!」


「やめろ!エロジジイ!」


ジタバタと抵抗するリン。


「ジジイだと!同じ年のくせに!」


そんなしょうもないやり取りを数分間繰り広げ、俺はずっと気になってたポッテリ唇にやっとチュッとする事が出来た。


そして後ろ髪を引かれつつ、暗い夜道を帰っていった。