そしてニコッと笑ったと思ったら、大きなテーブルの上にコトンと小さな正方形の箱を置いて、なぜか急にテレビの方を見るリン。


「それ、晶にあげる」


「えー!?俺にプレゼント!?どうして!?」


突然の事に驚いた俺はリンの顔を覗き込んだけど、思いっきりそっぽをむかれた。


でもチラッと照れ臭そうな表情が見えた気がする。


「少し早いけど、バレンタイン」


「あーっ、バレンタインだっけか!全然忘れてた!予想してなかったから凄く嬉しいよ!ありがとう!」


リンが淡い水色の箱に視線を向けた。


「気に入るかわかんないけど、開けちゃって!可愛がってやってね!」


「可愛がるって、えっ、まさか生き物じゃないよね!?」