約束もしてないうえに俺の仕事の都合でたまにランダムにもなるけど、いつ行っても鍵が空いてるリンの部屋。


少々物騒かと思って合い鍵を所望した時は「男に鍵は渡さねぇ」の一言で終わった。


いや、しっかりしていらっしゃるのね。


最初は行くたび律儀にチャイムを鳴らしてたけど、さすがに週四回ほど顔を出すようになると「いちいち鳴らすな!うるさい!」と叱られ、今じゃ自分の部屋のように出入りしてる。


すると稀にリンのあられもない姿に出くわす事があって。


不可抗力なのに、もちろん八つ裂きですが。


叱られるのを覚悟の上で、そのごくごくわずかな確率に賭けニヤつきながらドアを開ける俺って、変態なんだろうか。