ヨ、ヨシヨシ?……して欲しいかも!


思わずその言葉に食いつきそうになった俺は、ニヤつくリンの顔を見てかろうじて踏み止まった。


「泣くかよ!子供じゃあるまいし!」


くそ!優しくヨシヨシされたかった!


そして俺はリンの右腕を力いっぱい引き寄せ、リンが暴れる前にギュッと強く抱きしめた。


「イタタタ!晶!体が変にねじれてる!」


「そんなもん俺の苦しみに比べたらミジンコだ!」


狭い車内と俺に体の自由を奪われても、何とか脱出しようともがくリン。