上手く言葉の出てこない俺がどうしたものかと焦りながら不気味な景色を眺めてると、不意にリンが沈黙を破った。


「二週間くらい経ったけど、どう?」


無意識にピクッと体を反応させる俺。


……どう?どうって何が?質問が漠然とし過ぎてて、何て答えたらいいかいまいちわからないぞ?


俺は視線をハンドルへと落とした。


駄目だ!何か答えなきゃシカトになっちゃう!


「……凄くリンに会いたかったよ。そしてきちんと謝りたいって、ずっと思ってた」


リンの憮然とした表情は変わらなかったけど、俺は俺の素直な気持ちを話すしかない。


「俺さ、リンを傷付けてやっとわかった。もういい加減な気持ちで遊びになんか行かないよ。もしリンが嫌なら、二度と勝手に飲みにも行かない」