結局激しい自問自答の末、「一生懸命頑張りましょう」という測定結果が弾き出された。


数値で判断出来るレベルじゃなく、役に立たない精神論に頼らざるを得ないレベルという事か。


軽く鬱だ……。


そんな事を必死に考えてると、あっという間に海が広がる駐車場へ到着した。


ぼんやりした月明かりで暗闇に浮かび上がる水平線は、残念ながら今の俺にピッタリなほど不気味な様子。


車が少なくてホッとしつつ海を正面に停車した。


すぐ前方には海岸に沿って石畳の遊歩道が長く延び、その遊歩道から巨大なテトラポッドが並ぶ波打ち際までは緩やかな階段が続いてる。


前にリンと来たのがずいぶん昔のように感じてしまう。