どうにもならない感情をどうしたらいいかもわからずに、何度も身をよじり独り言を繰り返す。


でもこうやって俺がもがく以上にリンは苦しんでるに違いない。


「俺の馬鹿ぁー、どうして俺はこんなに馬鹿なんだぁ。自分が憎いぃ」


鼻声でぶつぶつ言ってはふぐふぐ泣き出す俺はきっと無様だ。


ああ、我ながら小さ過ぎる。しかし。


「リンー、お願いだから俺を捨てないでぇぇ。パシリでも何でもいいですぅぅ」


俺の小ささに限界などない。


そのまま眠れるわけもなく、どんよりとした気持ちのまま夜明けを迎えてしまった。


たった一晩で目の下にくまを作りやつれ果てた俺は、重くて仕方ない体を引きずって仕事に向かった。