不滅のLIAR!

「愛してるよ!ハニー!」


俺の狂ったテンションが容易に垣間見れる一文だ。


思わず過去の自分を「んふっ」と鼻で笑ってしまった。


「ハニーって、どうしたの俺。恥ずかしいから」


妙な気恥ずかしさでニヤニヤと笑いながらチラッと牧場の看板を確認した。


人気のない商店街を抜けて緩やかな傾斜とカーブが続く暗い山道を進み、月明かりと街灯で広大な放牧地が見え始めると、牧場への入口はもうすぐそこだ。


俺は左にウインカーを出し大きな看板の立つ道から真っ暗な場内に入り、母屋と隣接する寮へと車を走らせた。


リンのはにかんだ笑顔と「ハニー」で何とか立ち直り、パジェロを寮の駐車場にゆっくりととめる。