私が一人震えていると、私を買った男がいつのまにか側に立っていた。

「お前はどれになりてぇんだ?」
「……どれも、…無理よ……」
吐き気をこらえ、どうにか返した。

「ちなみにここの客は皆こういう趣味だ…お前もかわいがってもらえるといいなぁ」

そう言うと、私を横目で見た。

狂人め……

私は憎悪のこもった目つきで男を見つめ返す。