「私まだ化粧の仕方分からないので…教えてもらえませんか…?」

おどおどと私に聞いてくる。

つる葉ちゃんは化粧なんかしなくても十分かわいい。

だけど少しでも色っぽくするために化粧をしなくてはいけない。

ここで求められるのは、かわいらしさではなく、女性としての魅力だから…

「うん…いいよ」
私は少し微笑んで言う。
するとつる葉ちゃんの表情はぱあっと明るくなり、一段とかわいさが増す。

「そこに座って。私が化粧してあげる」
「本当ですか?ありがとうございます姐さん」