「美桜、寝ないの?」
同じ同期の娼婦、椿が話しかけてきた。

「……うん、あとで寝るよ」

椿は私とちがって、自分から娼婦になった。
…自分から、望んで。

「…そ、じゃあおやすみ」
「うん」