おいしい珈琲をだしてくれるカフェが、この東京にある。

 
そこのマスターは気立てのいいご主人で、いつも笑顔で迎えてくれる。


そう……


私が失恋をした今日、この日も……。



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「今日で会うの……、やめないか?」



いつものように待ち合わせをして

いつものように手を繋いで

いつものように映画を観て

いつものように駅前でバイバイするとき



あまりにも自然に告げられて…


「うん、わかった…」


私は素直に受け入れてしまった。