今、私の隣には龍斗が居る。

初めて出会ったあの日、まさかこんな日がくるなんて思いもしなかった。


どんな人か知らないまま終わる。

そう思っていたのに…


今はこんなにも近くに居る。

ここは落ち着く…

…自然と笑顔になれるんだ。




嬉しさでいっぱいで

暖かさでいっぱいで


…心は満タン。



そこはたった一つの特別席だから。


私だけの特等席。

ずっとずっと私だけの場所。




…になってほしかった。


そう心の中で願ってたよ。





そして私と龍斗はリポーターの声を聞きながら、お互いそれぞれの辛い過去を知ることになる。