それでも実際はヤキモチなんてものじゃない…

龍斗と莢香が連絡を取って、どんな話をしているのだろう。


自分の知らないところで二人の仲が変化していってるかもしれない。

やりきれない思いでいっぱいだった。



しかし龍斗の彼女ではない私には、そんなこと言う資格はない。



そんな私の思いも知らず莢香は嘘をついた。

莢香は言ったんだ。



「じゃあ私もうリトさんと連絡とらないよ。好きな人が他の女の子と連絡取ってたら嫌でしょ?だからもう連絡とらないから安心して…」と…



そしてその言葉を信じていた。

ニッコリ笑ってそう言い、安心させた莢香が許せなかった。



それから私は莢香を避けるようになる…

学校で話をすることもなくなり、交換日記もどちらからともなく消えていった。


「裏切られた」

その思いが私の中に深く刻まれていた。