目をキラキラさせながらヒーローを見つめる子どもたち。
憧れの的だ……
子どもたちから絶大な信頼を受けたヒーローは、ステージの目の前に座る子どもと握手していく。
「僕も!僕も!」
とはやる気持ちが伸ばされた小さな手に込められていた。
子どもたちと握手をしながら歩いていくヒーローは、最後に龍斗の目の前に来ると立ち止まった。
そして……
「ここにも居た…」
そう言って龍斗の胸ぐらを掴み、立ち上がらせたかと思うとそのままステージ上に放り投げた。
………え?
突然のことにあっけにとられる。
きっとそのときの私は目を見開いて口がポカーンと開いていたと思う。
そして次に見たのはヒーローと戦う龍斗の姿だった。
敵として戦う龍斗も私から見ればヒーローにしか見えない。

