この体のどこにこれだけの涙があるのだろう…
龍斗と会ったあの日から涙を流さない日はなかった。
勝手に溢れてくる涙。
強くなろうと心に決めた自分はどこへ行ってしまったのか…
龍斗の話を思い出す度…
あのとき射られた大きな矢が刺さったまま、私の心の空いている部分に容赦なく鋭い矢が飛んでくる。
でも倒れることはできない。
気を失うこともできない。
私に降り注ぐ、現実というその矢を受け止めるしかないんだ。
だけど分かっていても体は拒否をする。
逃げようとする。
受け止められない現実が押し寄せてくることに恐怖を感じていた。
しかし、私がこの現実に苦しんでいても龍斗が隣に居てくれることはもうない。
龍斗の隣には今、私の知らない人が居る。
そして二人の愛の証が命としてこの世に存在している。

