Dear HERO[実話]





「…そうだよ……」



ふくれっ面をしながら龍斗の目を見ながら言った。

微かに目を赤くする私を見て驚いている。




「おまえ…目潤んでない?」



「…乾燥……してるからかな……」




心で泣きながら偽りの笑顔を見せた。


また強がってる。


でも握られた手に私の力は入らない。

それはまるで私の心のようだった…


そんな私の手をさらにギュッと握り締めるんだ。



ねぇ龍ちゃん、やめて…

もうやめて……


心が砕けてしまうよ……



眉間にしわを寄せながら、今にも泣き出しそうな私の様子を見て問いかける。




「ごめん…嫌だった?放したほうがいい?」



「………」