Dear HERO[実話]








「     」






「………」





私はその名前を忘れない。

ううん…忘れたくても忘れることができない。


それはあなたの願いが込められた名前で、あなた自身を表す一部でもあったから…


話し方も笑顔も優しさも…

何も変わらないのに、ただそこに私の居場所だけがなくなっていた。


龍斗が笑顔で話す度、じっと私を見つめる度…

“結婚”と“子ども”の存在を容赦なく思い出させて泣きそうになる。


だけど泣いた顔は見せられない。


私は強くなるんだ…