やっぱり龍斗の居る空間が私にとって一番だった。

昔のように龍斗と会えたことが信じられなくて、時が戻ったような感覚が嬉しくて私ははしゃいでいた。


そんな私の様子を見て龍斗は落ち着いた声で言うんだ。




「おまえ、変わったね…」



その顔はちょっと驚いたようにも見えて、笑顔を返す。


龍斗が言うように私は前より明るくなった。

前向きに考えるようになった。


少しずつ変わっていった…



でもそれは変わらなければ生きる意味なんてなかったから。

強くならなければ笑うことができなかったからなんだよ。


精一杯、自分自身と闘ってきた。


だから今、こうして龍斗の前に居ることができる。