Dear HERO[実話]




「俺さ、今の仕事とは別にバイト始めたんだ…」



「…バイト?」



思わずハンバーグを切る手を止めた。




「そっバイト♪平日は普通に仕事して、土日バイトしてんの」


「バイトって…何の?」




“?”マークを頭につけたような表情をする私にニコッと笑う龍斗。



「……?」



「ずっとやりたかったこと。俺、30になる前にヒーローになりたかったんだよね!」




子どものように無邪気に笑う龍斗に、私は目が点になったまま考えた。



「ヒーローって…ヒーローショー?」



「そう!」



そう言って嬉しそうに携帯を見せてきた。


そこに写っているのはヒーローのスーツを身にまとった龍斗の姿。