龍斗の後についてレストランへと向かった。
ドアを開けると私を先へ通そうとする。
レディーファースト。
そうだ…龍ちゃんはそういう人だったっけ…。
壱春は私が居ても一人でどんどん先に歩いていくタイプだったから、当たり前に感じていた龍斗の行動が新鮮に思えた。
店内に入ると迷わず禁煙席に歩いていく。
変わってないんだね…
メニューを選ぶ間も龍斗のことが気になって落ち着かない。
結局私はハンバーグを、あまりお腹は減ってないと言って龍斗はチーズケーキを注文した。
“甘いモノが好き”
それも出会った頃の龍斗と変わっていない。
ねぇ…あの日に戻れたんじゃないかな。
この3年間はなかったんじゃないかな。
そんな錯覚さえしてしまうよ。

