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「………!」
【 着信中 榊 龍斗 】
龍ちゃんだ…
自分の携帯に表示されるその名前が嘘のような気さえした。
「もしもし…」
「着いたよ。どこにいる?」
「えっと車の中…ちょっと待って降りてくる」
片手に携帯とバッグを持ってドアを開けると、龍斗の姿が目に入った。
お互いの姿が目に入っても笑顔を出すことができない。
それどころか私は、龍斗の顔を見ることさえできなかった。
「久しぶり…」
それが最初にでてきた言葉。
弾まない会話にお互い緊張しているのが分かる。
目の前に龍ちゃんがいるなんて夢なんじゃないか…
そんなことを思う。

