Dear HERO[実話]



メールから3日後…―――


龍斗に会った。


それは3年ぶりの再会でもある。


あれからもう3年も経っていたなんて…

時が過ぎるのは早いね。


待ち合わせは夜の9時。

龍斗に会うのは相変わらず月が照らす時間だった。



淡く光る月を見ながら時間を過ごす…。

月の下であなたを待つ。


雲に見え隠れする月があなたの心のような気がした…



3年前と同じようにレストランの駐車場に車を停めて龍斗を待つことにした。


3月の初めはまだちょっと肌寒かったけど、暖房は入れずに一時間前に買ったCDを聴きながら緊張を抑えようとデッキに手を伸ばす。